【速報】低コストでプロビジョニング可能!新しいEBSボリュームのgp3が発表されました!#reinvent
オンライン開催となりました2020年のre:Inventが遂に始まりました!
初日のKey Noteにて新しいEBSボリューム gp3 が発表されましたした。
gp2との比較
従来のgp2ボリュームとの比較です。
項目 | gp2 | gp3 |
---|---|---|
耐久性 | 99.9% | 99.9% |
IOPS | 100 IOPS ~ 16,000 IOPS | 3,000 IOPS ~ 16,000 IOPS |
スループット | 〜 250 MiB/秒 | 125 MiB/秒 〜 1,000 MiB/秒 |
ストレージ料金 (月あたり、1GBあたり、東京リージョン) | $0.12 | $0.096 |
IOPS料金(月あたり、1GBあたり、東京リージョン) | - | 3,000 IOPSまで無料、$0.006/IOPS(3,000IOPS超える場合) |
スループット料金(月あたり、1GBあたり、東京リージョン) | - | 125 MB/秒まで無料、MB/秒あたり$0.048(125 MB/秒を超える場合) |
耐久性
耐久性はgp2と同じ 99.9% になります。
IOPS、スループット
gp2はボリュームサイズによってIOPSが割り当てられ、ベースラインパフォーマンスで100IOPSが保証されておりました。
gp3は3,000IOPSがベースラインとして保証され、さらにそれ以上のIOPSが求められる場合は追加料金を払うことで最大16,000IOPSまで拡張できます。
また、スループットは125MB/秒がベースラインとして保証され、追加料金で1,000MB/秒までスケールアップできます。
従来ようにパフォーマンスを上げるためにストレージ容量を増やすことが不要になり、個別にパフォーマンスを上げられます。
料金
gp3のストレージ料金は、gp2に比べて20%安くなっています。
ベースライン以上のスループットとIOPSが求められる場合、追加で支払います。
対応リージョン
すべてのリージョンで利用することができます。
注意事項
現時点(2020/12/2)で、ブートボリュームでgp3はサポートされておりません。
そのため、ブートボリュームにgp2、追加ボリュームにgp3のように使うことになります。
2020/12/4更新
ブートボリュームでgp3を使用できるようになっております。
ただし、ブートボリュームがgp3の場合、AMIの作成に失敗しますため、注意ください。
2020/12/7更新
ブートボリュームがgp3のAMIを取得できるようになり、注意点なくご利用いただけます。
やってみた
gp3ボリュームをアタッチしたEC2を起動し、マウントして使えるようにするところまでやってみます。
EC2の作成画面でgp3ボリュームを追加します。IOPSとスループットを指定できます。ここでは無料枠で最大パフォーマンスとなる3,000IOPSと125MiB/秒を設定しています。
作成したEC2に接続し、gp3ボリュームを使えるようにします。
gp3がマッピングされておりますが、フォーマットとマウントがされておりません。
$ lsblk
NAME MAJ:MIN RM SIZE RO TYPE MOUNTPOINT
nvme1n1 259:0 0 20G 0 disk
nvme0n1 259:1 0 8G 0 disk
├─nvme0n1p1 259:2 0 8G 0 part /
└─nvme0n1p128 259:3 0 1M 0 part
$ df -hT
ファイルシス タイプ サイズ 使用 残り 使用% マウント位置
devtmpfs devtmpfs 968M 0 968M 0% /dev
tmpfs tmpfs 978M 0 978M 0% /dev/shm
tmpfs tmpfs 978M 392K 978M 1% /run
tmpfs tmpfs 978M 0 978M 0% /sys/fs/cgroup
/dev/nvme0n1p1 xfs 8.0G 1.4G 6.7G 17% /
tmpfs tmpfs 196M 0 196M 0% /run/user/1000
[/text]
ファイルシステムを作成し、ディレクトリにマウントします。
[text]
$ sudo mkfs -t xfs /dev/nvme1n1
meta-data=/dev/nvme1n1 isize=512 agcount=4, agsize=1310720 blks
= sectsz=512 attr=2, projid32bit=1
= crc=1 finobt=1, sparse=0
data = bsize=4096 blocks=5242880, imaxpct=25
= sunit=0 swidth=0 blks
naming =version 2 bsize=4096 ascii-ci=0 ftype=1
log =internal log bsize=4096 blocks=2560, version=2
= sectsz=512 sunit=0 blks, lazy-count=1
realtime =none extsz=4096 blocks=0, rtextents=0
$ sudo mkdir /data
$ sudo mount /dev/nvme1n1 /data
gp3ボリュームを使えるようになりました!
$ df -Th
ファイルシス タイプ サイズ 使用 残り 使用% マウント位置
devtmpfs devtmpfs 968M 0 968M 0% /dev
tmpfs tmpfs 978M 0 978M 0% /dev/shm
tmpfs tmpfs 978M 392K 978M 1% /run
tmpfs tmpfs 978M 0 978M 0% /sys/fs/cgroup
/dev/nvme0n1p1 xfs 8.0G 1.4G 6.7G 17% /
tmpfs tmpfs 196M 0 196M 0% /run/user/1000
/dev/nvme1n1 xfs 20G 53M 20G 1% /data
gp2からの移行
通常のEBSボリュームタイプの変更と同じように変更できます。
さいごに
さっそくre:Invent初日から多くのAWSユーザーにとって嬉しいアップデートがきました!
新しいgp3ボリュームは、従来のgp2ボリュームに比べて、低価格でベースパフォーマンスが上がっております。
また、追加料金を支払うことで個別にスループットとIOPSを拡張できますので、アプリケーション要件に合わせて使用することができます。
ベースラインパフォーマンスは大幅に上がっているので、これまでのように不要なボリューム追加やプロビジョンドIOPSを使わなくて済むケースが増えると思います。